ベンチャー企業家に聞く! 第1回−前編 / 有)ちらし屋ドットコム 河田 真二 氏/twitterやFacebookで結果を出す、はちえん。の中の人

hachienitenBinner
2006年06月26日

ベンチャー企業家に聞く! 第1回−前編 / 有)ちらし屋ドットコム 河田 真二 氏


私の持論は「中小企業を知る事=トップを知る事」です。

 という事で、en転職コンサルタント 掲載開始
記念の特別企画として、求人依頼を頂いている企業のトップインタビューをしてまいりました。
 今回は岐阜県中小企業家同友会
で交友のある、岐阜のベンチャー企業 有限会社ちらし屋ドットコムの若手起業家の河田社長にお話を聞きました。

== トップインタビュー 前編 ==

【発言区分】
青字:有限会社ちらし屋ドットコム 代表取締役 河田 真二 氏
赤字:株式会社ヒューマネット 専務 坂田 誠
−−−−−−−−
河田社長1





坂田さん、毎度っ!


いつもお世話になってます。相変わらず御元気ですね(笑)今回はインタビューという事で宜しくお願いします。

 大した事は言えないと思いますが、こちらこそお願いします

まず、ちらし屋ドットコムの業務内容を教えて下さい。


 簡単に言って、ウチは明るく元気なウェブ制作会社です(笑)

 具体的には、Webサイトのマーケティングから、プランニング、構築・運営まで、一貫したウェブ制作が出来ます。
 また、特にブログや掲示板やメールマガジン等の動的なコンテンツ開発にも強みがあります。当然、サーバー構築などのハード面もバッチリですし、ネットショップの開設・運営指導なども行っています。

 業務内容は僕が喋るよりも、
ウチのサイトを見て頂く方が理解し易いですね。

ちなみにブログに特に力を入れておられたとの事ですが

 そうです。今でこそブログが華盛りですが、ウチは2003年の段階で、企業の営業ツールとしてブログの提案を初めました。
 展開が早かった事とブログの流行も重なって、多くの企業の導入して頂いてて、お客さんには導入効果も良いと喜んで頂いています。


ちらし屋ドットコムを起業された経緯を教えて下さい。

 起業する前は繊維商社で営業の仕事をやっていましたが、その頃から人に頼まれて無料でWeb作成をやったり、メールマガジンを発行したり、ネットはユーザーとして利用していました。

 そんな中、父親が心筋梗塞で入院。父親がやっている刃物会社にサラリーマンを辞めお手伝いに・・・。ところが戻って早々に売上が1/5まで激減していて、お先真っ暗。
 それで昼は刃物の仕事、夜からWebのシステム開発をするようになりました。


 また、その頃には、ネットの交流の中で、SOHOスタイルの情報系に強い知人が多く出来ていました。僕自体もネットを種に商売をしたいという考えがあったので、1999年から起業準備をして、そのメンバーで2000年に ちらし屋ドットコム を正式に立ち上げ、会社に専念する形になりました。これが29歳の時ですね。

起業せずに、そういった会社に普通に就職するという選択はされなかったんですか?

起業する前に、ちょこっとだけ探した時期もありましたが、僕が入りたいようなWebコンテンツ系の会社が無かったから、若さと勢いに任せて、それじゃ作っちゃえ!って感じでしたね。

最初から順調だったんですか

 全然、順調じゃないです(笑)。
 スタート時点は自社開発に拘ってやってみたんですが、資本金の300万円が2ヶ月でアッと言う間に溶けてしまいました。

 これではまずい、とシステム絡みの受託開発の仕事を取って来る様にしました。幸いウチはLinux等のオープンソースの開発力があって、尚且つ他社で、それに強い所が少なかった時期というのもあって、そちらで何とか稼ぎを出して、その稼ぎを自社開発に使う、という自転車総業を2年目まで繰り返していました。


 Web系のコンテンツ開発に関してのノウハウや材料も揃ってきた、3年目位から営業活動も強化して、Webコンテンツ開発を中心に事業を行うようになりました。
 が、最初は何とかやっていける位の余裕しかなくて、その頃の夢は「スナックにボトルを置けるようになろう」でした(笑)


ボトルでも「いいちこ」とかですか

 その頃だったら「いいちこ」のボトルでもドンペリ位の価値はあったかと(笑)
 まあ、冗談でなく、社長である以上、社員の生活を守らなければならないと必死の時期でしたね。 と言いつつ、今も輪をかけて必死なんですが。

でも傍から見ると、いつも忙しそうで結構上手くいっているように見ますよ

 いえいえ、まだまだ、全然ですよ。

 一応はIT企業の端くれなんですが、社名からか「チラシの印刷屋さん?」とかまだ言われます(笑)。でも、敢えてそういった社名にしたんで、それはそれで良し、なんです。

 あと、これ迄に広告代理店を通しての仕事が多くて、エンドユーザーのレベルでウチが認識される事が少なくて、まだまだ存在感を感じて貰えてないと思う部分は有ります。
 特にこれから、直接のお客様から依頼を受け、お客様の声に触れながら開発をし、お客さんに喜んで頂けるものを作り運営する事で、それが更に新しいお客さんを呼ぶ、と言うサイクルをもっと徹底していかないといけない、と思います。

ちなみにIT業界はドッグイヤーと言われ、移り変わりの多い業界ですが、これからの企業展開はどのようにお考えですか

 IT業界というと、シリコンバレーだ、ビットバレーだと、何かとワールドワイドな話になりますが、ウチは岐阜・愛知を中心とした、地元密着の事業展開で、慎ましやかに生きて行こうかなと(笑)

 何だかんだ言って、結局はお客さんと顔を合わせて、無駄話もしながら、一緒になって自社のWEBをどう作っていくかを考えていく事が、結果として良い物が出来ます。 無理をして広げて、制作会社の自己満足のサイトを量産しても、お客さんも不幸だし、それを作るウチの社員も不幸ですよ。


 「地域イチバン店」になる事が、僕の壮大な野望です(笑)


ネットビジネス的な今後はどのように思われますか

 今、WEB2.0が声高に言われていますが、ブログ・SNS・アフィリエイトなどなど、最適なツールをチョイスして、お客さんの望んでいる情報発信を、常に効果的、且つ即時に行える仕組み作りについて、もっと深く練りこんでいかなければ、と思います。
 それには、まずウチ自体から、情報発信について、もっともっと取り組んでいかなければなりませんね。



★会社の経営理念や、人材への考えについては【
後編】に続きます

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この記事へのコメント

1. Posted by たまちゃん   2006年06月27日 01:44
笑顔が素敵な社長さんですねぇ。経営の難しさを改めて思い起こさせてもらえるインタビュー記事でした。
2. Posted by さかた   2006年06月28日 22:45
> たまちゃん 氏

「笑顔が素敵な社長」
良いフレーズですよね。そうやって言われるようになれれば、一人前なんでしょうね。

 あと、経営は大変です。が、河田社長はそれも含めて全てを面白がれる方なんだな、と思います。

 いずれにしても、経営者の方には、何らの気付きのあるインタビューになったと思います。
今後の経営に少しでも、ご参考になれば幸いです。

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