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hachienitenBinner
2008年10月04日

フルキャスト日雇い派遣撤退とビジネスモデルの寿命/前編

 ここ最近、人材ビジネス関連の記事が多いのは、人材業界で書くネタに事欠かないから。
 前回のエントリー記事のフルキャストの派遣免許取り消し・廃業の可能性に続いて、また、こんなニュース。
フルキャスト:日雇い派遣撤退 イメージ悪化、顧客離れ

 厚生労働省から2度目の事業停止命令を受けたフルキャストの親会社、フルキャストホールディングス(HD)は、来年9月末をめどに日雇い派遣事業から撤退し、主力業務を中長期の派遣へと移行して生き残りを図る方針だ。だが、イメージダウンは大きく、顧客離れが進めば業績の回復は遅れる可能性がある。
(一部引用)
引用元:毎日新聞 2008年10月4日

はい、消えたーっ!(by相川欣也 なるほど・ザ・ワールド)

という感じで、日雇い派遣のビジネスモデルは消えますね。

 一時期、グッドウィル・フルキャストが牽引して、日雇い派遣業界が飛ぶ鳥落とす勢いだった頃に、この様な結末を誰が想像していたでしょうか。
 日雇い派遣事業が売り上げ全体に占める割合は約2割。今後、「3カ月以上の長期派遣や直接雇用の職業紹介事業へ転換したい」(同社広報室)とするが、政府の方針で日雇い派遣の市場そのものが急速に縮小する中、業界各社はこぞって中長期派遣の業務を強化する方針を打ち出している。競争激化の中、コンプライアンス(法令順守)を重視する顧客企業がフルキャストとの契約を敬遠する可能性もある。
(同記事から一部引用)

 フルキャストが、現状から復帰するのは難しいでしょうね。

 なぜなら、フルキャスト有利だった要素は日雇い派遣のシェアの大きさであって、それが無くなって、更にリクルートグループ(スタッフサービス買収)や、テンプスタッフ(ピープルスタッフ吸収)などの大手と同じ市場に、「後発&コンプライアンス不全」に全勢力で挑むのは、完全に負け戦です。

 個人的に言わせて頂くなら「寝ていた方がマシ」という事業方針。

 今回の不祥事が、フルキャストの派遣免許の取り消しにまで至らない事を確認した上で、日本に進出したい外資系の大手派遣会社にアッサリM&Aされる、という展開も有り得るかなと、推察しています。
フルキャストの株価もお買い得ですから。

 さてさて、今回のエントリーで言いたいのはフルキャストの展開ではなくて、どんなビジネスモデルにも寿命があるという話です。(前振りが長い…)

 グッドウィルの廃業、フルキャストの撤退は、個々の会社の寿命ではなくて「人材派遣で短期の雇用に労働力を提供する事業」というビジネスモデルの終焉を表しています。

 実は、世の中のビジネスモデルの多くは「流行り廃り」があります。

 例えば、コンビニというビジネスモデル。これもパッと見は、登場から30年来、何も変わらないビジネスモデルに見えますが、実は廃れてしまったビジネスモデルなのです。
(後編 or 中編に続くかな

【参考資料】
日本のコンビニ1号店@豊洲、若き店主の奮闘努力WAVE the FLAG




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この記事へのコメント

1. Posted by 千葉のヒト   2008年10月05日 12:49
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20081003/5afq9l/140120081003060921.pdf

業務停止命令着てますね。

派遣自体が国策から逆行してる現状ですが、中小企業や大企業など企業側は機動的な人事を望んでもいるのも現状です。
この先壁も多いでしょうが、頑張ってください。

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